ネットマスクについて
IPアドレスを設定するときには必ず、いっしょにネットマスクを指定する必要がある。
ネットマスク
IPアドレスと同じ4バイト、255までの4つの数字を ドット”.”で区切ったものであらわされる。 しかし、通常使われる数字は、0 か 255 で、 255.255.255.0 とか 255.0.0.0 などになる。 ネットマスクはIPアドレスの中のネットワーク番号を 指定する役目があり、 ネットマスクの255になっているバイトの部分に相当する、 IPアドレスの部分がネットワーク番号になる。 じつは、ネットワーク番号とホスト番号の境目を、 Aクラスであれば最初の1バイトがネットワークアドレスという ように自動的にコンピューターは決めてくれません。 IPアドレスの指定は必ず、 IPアドレスとネットマスクの対で指定されます。 ネットマスクはサブネットというものを作らない限り、 次のようになっています。 最初の数字 ネットマスク Aクラス 1-127 255.0.0.0 Bクラス 128-191 255.255.0.0 Cクラス 192-223 255.255.255.0
サブネットとは
IPアドレスのホスト番号(ホスト部)をさらにネットワークに分割すること。
Aクラスのネットワークの場合、ルーターで区切られないネットワークの中に
256x256x256-2=16,777,214台のコンピュータをつなぐ事ができることになりますが、
実際には、物理的な位置や通信量の関係などでこのようなネットワークは現実的ではありません。
サブネットの設定は、ネットマスクによってホスト部のビットからサブネット部を指定する。
例 10.152.65.3 の場合 ネットマスク ネットワーク部 サブネット部 ホスト部 255.0.0.0 10 なし 152.65.3 255.255.0.0 10 152 65.3 255.255.255.0. 10 152.65 3 サブネット部はバイト単位ではなくビット単位で指定できます。 たとえば上と同じ例で、ネットマスクが255.224.0.0の場合224は 上位3ビット分(128+64+32)たっているので ホスト部の最初の3ビット分がサブネット部となります。 IPアドレスが 10.152.65.3 でネットマスクが 255.224.0.0 の場合 このコンピュータと同じ ネットワークアドレスを持つコンピュータは10.128.0.1から 10.159.255.255 まで。
■解説
ネットマスクの2バイト目の224 を 2進数にすると 11100000 IPアドレスの2バイト目の 152 を 2進数にすると 10011000 よって、ネットマスクのビットの立っている2バイト目の 最初3ビットが100になっている必要があります。 よって2バイト目が10000000(128)から10011111(159)まで であれば同じサブネット部を持つ事になります。 ともかく、ネットマスクでマスクされる部分は ネットワークアドレスとなりますので、 おなじネットワーク内のコンピュータは、 同じネットワークアドレスになるよう注意する。